- トレーニングでより効率よく筋肉をつけたい
- 免疫力を高めたい
そんなあなたに摂取していただきたい「アルギニン」を紹介します。
トレーニングやプロテインの摂取が習慣となり体力の向上や体形の変化を実感すると嬉しい反面、もっと効率よくトレーニングを行えないかと考えるもの。そこでサプリメント製造・販売のプロとしてプロテインと合わせて摂っていただきたいサプリメントを紹介します。今回は筋肉にとって重要なアミノ酸のひとつである「アルギニン」について解説します。
アルギニンとは
アルギニンは人間の体内に存在する21種類のアミノ酸のうち体内で合成できる「非必須アミノ酸」のひとつですが、体力消耗が激しい場合は合成が追い付かない、年齢を重ねると合成能力が落ちるため食事やサプリメントでの摂取が勧められています。
成人男性のアルギニン推奨摂取量は6-7g/日ですが、ナッツ類やマメ類といったアルギニンが豊富に含まれた食材は脂質も多く、日常的に大量に食べるものではないためサプリメントでの摂取がおすすめです。
アルギニンの効果
- 筋肥大促進
- 免疫力強化
- 回復の促進
といった効果が期待できます。詳しく見ていきましょう。
筋肥大促進
アルギニンは体内で一酸化窒素を出します。この一酸化窒素が血管を広げることで筋肉への血流が増え、トレーニング中の筋肉が張る感覚(パンプアップ)を促進します。また、血流が増加することで筋肉中に送られる栄養素の量も増えるため、より効率の良い筋肥大が期待できるのです。
また、アルギニンは体内で成長ホルモンの合成を促進します。成長ホルモンには筋肉の成長を促進したり回復を早めたりする作用があり、年齢を重ねると合成能力が落ち40代で10台の約半分の水準になると言われています。この成長ホルモンの合成を活性化することで筋肉を強く、より早く回復させ効率の良い筋肥大が期待できるのです。
免疫力強化
アルギニンが体内で出す一酸化窒素には免疫細胞の働きを活性化する働きがあります。新型コロナウイルスに備えて免疫力を高めておきたい今の状況にぴったりの成分ですし、日々の激しいトレーニングで体力を消耗し免疫力が落ちやすくなっているトレーニング愛好家には特に重要なアミノ酸です。
回復の促進
アルギニンは他のアミノ酸とともにエネルギー代謝システムでエネルギーを効率よく生み出し疲労回復を早めます。また、筋肥大促進の部分で説明した成長ホルモンも身体の回復を促進してくれます。
他のアミノ酸とともに肝臓内の尿素回路の働きを高めて脳疲労の回復も早めるはたらきもあり、休養の質を総合的に高めてくれる成分なのです。
おすすめの摂取タイミング・摂取量
- トレーニング日:トレーニング1時間前に5-9g
- トレーニングしない日:起床後に5-9g
一酸化窒素による血流の増加は摂取してから60分後くらいに十分増加するため、筋肥大促進効果を最大限に得るためにはトレーニング1時間前の摂取が望ましいです。また、就寝中は成長ホルモンの合成が活発に行われるため寝る前の摂取は避けていただき、トレーニングしない日は起床後に摂るのがおすすめです。
アルギニンは強いアルカリ性の物質です。そのため食後にアルギニンを摂ると胃痛や胸やけの原因となることがあるため、空腹時の摂取をおすすめします。またアルギニンは味も臭いも非常に悪いため原末で摂取する際は覚悟してください。
アルギニンと相性の良いサプリメント
- クレアチン
- グルタミン
筋力増強効果がありトレーニングでの筋肥大を促進するクレアチンとは相乗効果を発揮しやすく、筋肉をつけたい方にはおすすめの組み合わせです。また、身体の回復を促進し免疫力を高めるグルタミンとの相性も良いと言えます。