筋肉をつけるよりも大切なたんぱく質の働き

プロテインは食べ物のたんぱく質を抽出した食品であるということは以前の記事で解説した通りですが、なぜプロテインは必要なのでしょうか?

それを理解していただくために、今回はそもそもなぜたんぱく質が人間にとって重要なのか説明していきます。

たんぱく質=筋肉の印象が強いですが、炭水化物や脂質と並んで三大栄養素のひとつであるたんぱく質にはたくさんの役割があります。

筋肉=ムキムキではない

多くの人が勘違いしていることですが、トレーニングをしたりプロテインを飲んだりして筋肉をつけることは決してムキムキになるということではありません。むしろ健康を維持したい、美しくなりたいといった目標を持っている方こそ、皮膚や髪の毛、その他すべての細胞の材料となるたんぱく質を、積極的に摂取する必要があります。

たんぱく質はロコモティブシンドロームを予防する

骨や関節、筋肉などの衰えが原因で、立ったり歩いたりといった移動機能が低下する「ロコモティブシンドローム」が高齢化社会において問題になっています。自動車やエレベーターなどを使う現代では自分の足で立って歩く機会が昔に比べて減少しており、移動機能が衰えやすいと言われています。

たんぱく質をしっかり摂ることで日常生活に必要な筋肉量・筋力を維持することができます。また、骨というとカルシウムのイメージが強いですが、それだけでなくたんぱく質もなければ骨はつくられません。たんぱく質を摂取することで筋肉や骨を強くし、年齢を重ねても元気に日常生活が送れる体を維持することができます。

若い世代やマッチョになりたい人だけでなく、年配の方々もたんぱく質を積極的に摂取して筋肉をつけるメリットがあるのです。

厚生労働省では1日のたんぱく質摂取基準として男性60g、女性50gを推奨しています。実際には個人の体格によって必要となるたんぱく質量も異なるため、体重1㎏につきたんぱく質1g以上、例えば体重70㎏の人であれば最低70gの摂取をおすすめしています。

この数値はたんぱく質としての量ですので、基準値のたんぱく質を確保するためにはそれ以上の量の食品をとらなければいけません。例えばたんぱく質60gはだいたいステーキ2.5枚分でまかなうことができます。

たんぱく質は心と体の健康を保つ

たんぱく質が強くするのは筋肉や骨だけではありません。

脳や心臓などの内臓も筋肉でできていますので、たんぱく質が不足すれば内臓を健康な状態に保つことができません。骨や関節に比べ内臓は異常を感じにくく、病院を受診した時にはすでに症状が進行してしまっていた、ということもしばしば。

そのような事態を防ぐためにもたんぱく質を摂ることは大切なのです。

また、あまり知られていませんがたんぱく質は心の健康とも深く関わっています。

良質なたんぱく質に含まれるアミノ酸は、セロトニンやアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質の材料になります。セロトニンが不足するとうつ病の原因になるとも言われているように、これらの神経伝達物質は心の健康とつながっています。

たんぱく質をしっかりと摂り、神経伝達物質の働きを正常に保つことで精神的にも安定した生活を送ることができます。

このように、たんぱく質は心と体両方の健康にとても重要な役割を担っており、ムキムキになりたくない人でもきちんとたんぱく質を摂取することが大切なのです。

たんぱく質の摂取基準はありませんが、体重1㎏につき1g程度の摂取が目安となります。

たんぱく質は最も重要な美容成分のひとつ

たんぱく質は女性にこそきちんと摂ってほしい栄養素でもあります。

即時を抜くなどの自己流ダイエットで、爪がガタガタと波打ったり肌や髪に艶がなくなったりした方もいらっしゃるのではないでしょうか。皮膚・爪・髪といった見た目に係わる部分もたんぱく質でできているため、極端な食事制限でたんぱく質が不足すると生命維持に必要な内臓へ優先的にたんぱく質が使われ、皮膚や髪、爪に十分なたんぱく質がいきわたらずこのような症状が出やすくなってしまいます。

美容成分の定番であるコラーゲンもたんぱく質の一種です。美容とたんぱく質は深いかかわりがありますので、綺麗になりたい女性はたんぱく質が足りているか食事内容を見直してみるのも効果的です。

こちらもたんぱく質の摂取基準は定められていませんが、体重1㎏あたり1.2g以上を目標にしっかりとたんぱく質を摂るようにしましょう。

このようにたんぱく質は決して筋肉をつけるためのもの、というわけではありません。

心身の健康や美容など、あらゆる人にとって大切な体の状態を整える栄養素なのです。

社会貢献のできるプロテインを目指して

プロテイン工房は、御社の利益を最大化するお手伝いと同時に社会に貢献できるプロテインづくりを目指しており、障害者の雇用と自立をサポートする仕組みの中で、プロテインを製造しております。

これからは、自己満足のフィットネスから、誰かを支えるフィットネスへと進化する時代。ぜひ一緒に日本を元気にしましょう!