最近はテレビ番組やSNSの影響からトレーニングやサプリメントに興味を持つ人が増えており、ありがたいことにプロテインについて多くのお客様からお問い合わせを頂きます。しかし、「筋肉がつく薬のようなもの」「肝臓や腎臓に悪い」といった間違ったイメージを持っている方もまだまだ多くいらっしゃるのを実感しています。
残念なことにメーカー側にもサプリメントを摂れば短期間で劇的に痩せたり筋肉がついたりする効果が期待できるかのように宣伝する企業や個人がおり、そのような悪質な宣伝もお客様に間違った印象を抱かせてしまう原因となってしまっています。
テレビやネットでプロテインについて目にする機会は増えているものの、それが何なのか、どのような効果が期待出来てどう活用したらよいのか正しい知識を提供しているメディアはほとんど存在しません。
誤解のないようプロテインメーカーとして皆様にはっきりとお伝えしたいのは、「プロテインは肉や魚と同じ食品である」ということです。
プロテインは「たんぱく質」を指す英語ですが、食べ物に含まれるたんぱく質を抽出し粉末状に加工したもの=プロテインパウダーを私たちは一般的にプロテインと呼んでいます。つまりプロテインとは、牛乳や大豆などの原材料からたんぱく質以外の成分を取り除き粉末にして保存性を高めたもので、いわば牛乳や豆乳を濃くしたような製品なのです。
牛乳や豆乳を飲んだからといってムキムキの体にはなりませんよね?それと同じように、残念ながらプロテインを飲んだだけで筋肉はつきません。筋肉をつけたり体を引き締めたりするには目的に合った栄養摂取と運動が必要不可欠です。主菜・副菜を中心とした食事のコントロールができていなければプロテインを飲んだからといって効果はありません。
ではプロテインを飲んでも意味がないのか?そんなことはありません。
たんぱく質は炭水化物、脂質と合わせて三大栄養素と呼ばれ、人間が生きていくために必ず必要な栄養素のひとつです。現代の食生活ではたんぱく質が不足しやすく、食事で摂りきれないたんぱく質を手軽に補えるプロテインは健康的な食生活をサポートしてくれます。
もちろん肉や魚からたんぱく質を十分に摂ることも可能ですが、一緒に脂質も摂取することになってしまいかえって肥満や生活習慣病のリスクが上がってしまうこともあります。プロテインは脂質や炭水化物といった、たんぱく質以外の栄養素を取り除き少なくしてあるため余分なカロリーを気にすることなくたんぱく質補給ができるのです。
また、粉末で保存性、携帯性に優れているのもプロテインのメリットです。
会議などが立て込んで食事の時間が取れない日や出張など外出先で食事に困った場合など、水に溶かしてサッと飲めるプロテインを小分けにしてカバンに入れておくといった使い方ができます。最近のプロテインは味も美味しく、種類によってはお腹もちも良いため忙しい日の食事代わりに活躍してくれます。
健康面に関して、たんぱく質の摂りすぎが原因で肝臓や腎臓を悪くした事例がテレビ番組で取り上げられたことがあるため、プロテインは体に悪いのではないかと心配する方もいらっしゃるかと思います。
しかし、そういった事例は元々内臓に病気など不調を抱えていた人の場合で、健康な人がプロテインを飲んだくらいで肝臓や腎臓を悪くすることはありませんので安心して積極的にプロテインを取り入れていってください。
このように、プロテインは食品のため飲んだだけで劇的な効果を生むことはありませんが、個人の目的や生活環境に応じて取り入れることで、より良い食習慣を手軽に実現できます。 プロテイン工房は、お客様 が正しい知識を身につけ、適切にプロテインを取り入れていけるよう情報発信していきます。