トレーナーが忘れがちなコロナ対策

いつもお世話になっております。プロテイン工房代表の山本です。

現在、新型コロナウィルスの対策が全国でとられていますが、その中でジムが感染しやすい場所としてあげられ、大手から小規模ジムまで、閉鎖や縮小営業等の対策を講じているようです。弊社顧客の皆様におかれましては、すでに対策をとられていることと思いますが、次の対策を改めてお勧めいたします。

スタッフとクライアントはマスクと手袋着用

ジム内では、スタッフもトレーニングに来た方(クライアント)も使い捨ての手袋とマスクを着用し、接触感染、飛沫感染のリスクを最小限に抑える。なお、マスクと手袋の費用はトレーニング代に上乗せした方がよいでしょう。なぜなら、クライアントはお金を払うことで対策をとっていると理解するからで、無料だと対策した気分にならない可能性があります。なお、使い捨ての手袋はゴムアレルギーの方もいますので、シリコン製をお勧めします。もちろんハンド用アルコール除菌スプレーの常設は必須です。

セッション毎に服を着替える

やりすぎかも知れませんが、セッションのたびに服を着替える必要があります。服にも汗(ウィルス)が付着するわけで、トレーナーが感染源になる可能性が高いです(服は半袖よりも長袖の方がよいかも知れません)。また髪の毛にもウィルスは付着しますので、帽子をかぶり、髪の長いトレーナーは縛ることをお勧めします。

アルコール製剤とカンファ水の違いを理解して使用する

マシンやベンチ、ドアノブなど、接触箇所は当然、拭く必要がありますが、よくジムで見かけるのは、除菌スプレーをマシンのシートなどに吹き付けて、その直後に、使い捨てではない布製の雑巾で拭きとっている光景です。これは、汚れを引き延ばしているだけですので、絶対にやめた方がいいです。

さらに、アルコール製剤とジムでよく使われるカンファ水では、使い方が違います。この違いを分からずに使用している方が多いようですので、簡単に説明すると、アルコール製剤は湿っている場所よりも乾燥している場所の方が効果があるようですから、汗ですでに湿っている箇所に噴霧する際は、使い捨てのペーパーダスターで汗を拭きとり、その後、アルコール製剤を噴霧し、揮発するのを待つ(自然に揮発することで除菌されます)。

逆にカンファ水は噴霧面が濡れていても効果があるようですので、多少の湿り気なら、そのまま吹きかけて、しばし放置し(カンファ水は揮発しない)、2~3分後にふき取るのを繰り返せばよいと思います。なお、営業終了後、営業開始前、営業開始後半日などのタイミングで、塩素消毒をしておいた方が、手間ではありますが、間違いないと思います。

なお、いくら除菌スプレーを吹きかけたからと言って菌がゼロになるわけではありませんので、手袋は必要となります。

セッションとセッションの合間に除菌タイムを設ける

セッションとセッションの合間時間を長めにとって、換気をし、アルコールスプレーなどで室内をまんべんなく除菌する時間を設けるべきでしょう。なお換気時間は、理想的には1時間で5~6回必要かと思われますが、現実的に難しい場合は、最低でも15分程度の換気をし、空気の入れ替えをより強化するために、換気扇は常時回転させ、もし換気扇がなければ、扇風機などを活用するとよいと思います(窓のそばに逆向きに置いて換気扇の役割をさせる)。また換気をする場合は、対角線上の2か所の窓を開けなければ換気にはなりませんのでご注意下さい。1か所だけ開けても空気は通りません。

体温測定

トレーナーもジムのお客様も、入室前に体温を測るべきでしょう。赤外線の温度計(非接触型体温計)をすでに導入しているジムもあるようです。しかし中には、お客様に失礼でしょう…みたいな観念論で導入を渋っている方もいるようですが、冷静な対応をすべき時期に、冷静な行動をとれないのは、結果的に信用を失います。

トレーナーが忘れがちなコロナ対策がコロナ後の経営を左右する

最後に、今回私が皆様にお伝えしたかったのは、クライアントの身になって考える必要があると言うことです。

ジムや整骨院、エステに来るお客様はどのようなタイプの方々でしょうか。おそらく半数以上は、肉体や健康にコンプレックスを抱えている方だと想像できます。

そのような方々は、病気に対して強いネガティブなイメージを持っており、今回のコロナ騒動でも、かなり不安になっていると思われます。

そんな中、若く健康的で肉体に自信満々の脳筋トレーナーが、

「大丈夫ですよ!筋トレすれば風邪なんかひきませんから!」

「心配しすぎですよ、コロナなんてただの風邪みたいなもんですよ!」

「運動しない方が不健康ですよ!」

などと、言ってはいないでしょうか。

確かに前向きな気持ちでお客様をリードする必要はあるでしょう。しかし、お客様は肉体へのコンプレックスをお持ちかも知れません。こう言う非常時に、あまり考えもなしに、ただポジティブなだけの発言をするのは、私の経験上、あまりいい結果を生むとは思えません。

お客様の気持ち寄り添っていないので、不信感を与える可能性が高い。

もちろん、脳筋なお客様もいらっしゃると思いますが、私はこのNGワードを連発することで、コロナ後の経営が悪化すると思っています。

危機的状況の時にこそ、冷静な対応がとれて、そして寄り添った発言ができる、そう言うジムやトレーナーがコロナ後の世界で、必要とされる人です。

平時は、自分のダメさが隠され、良いところばかりが持て囃されます。有事の時は、自分のダメさが露呈し、良いところが隠れます。

確かに恐れすぎても駄目でしょう。

ただ、目の前のお客様は、必死の気持ちでジムに問い合わせをし、必死の気持ちでジムに通われているのです。

そんな方々に、どのような声をおかけするべきかは、ジムとしてトレーナーとして、もっとも注意すべき点です。

どれだけお客様に寄り添えたかが、ジム経営として、トレーナーとして、最大のコロナ対策なのです。

私は今回の新型コロナウィルスを経て、ジムやトレーナーが「ふるい」にかけられると思っています。

もちろん弊社も他人事ではありません。皆様のお役に立てるよう、気を引き締めて事に臨んで参ります。

社会貢献のできるプロテインを目指して

プロテイン工房は、御社の利益を最大化するお手伝いと同時に社会に貢献できるプロテインづくりを目指しており、障害者の雇用と自立をサポートする仕組みの中で、プロテインを製造しております。

これからは、自己満足のフィットネスから、誰かを支えるフィットネスへと進化する時代。ぜひ一緒に日本を元気にしましょう!